林檎りんご畑はたけ
蘋果 園
◎金子みすゞ(金子三鈴/美鈴)
七つの星のそのしたの、
在七顆星之下,
誰も知しらない雪国ゆきぐにに、
沒有人知道的雪國裡,
林檎ばたけがありました。
只有一座蘋果園。
垣かきもむすばず、人ひともいず、
既沒有牆,也沒有人,
なかの古樹ふるきの大枝おおえだに、
只有園中老樹的大枝幹上,
鐘かねがかかっているばかり。
掛著一個鐘。
ひとつ林檎をもいだ子こは、
摘了一隻蘋果的孩子,
ひとつお鐘をならします。
就敲一次鐘。
ひとつお鐘がひびくとき、
每當鐘響時,
ひとつお花がひらきます。
一朵花就應聲開了。
七つの星のしたを行いく、
往七顆星下方行去,
馬橇ばそりの上の旅たびびとは、
雪橇上的旅人,
とおいお鐘をききました。
便會聽見遠方傳來的鐘聲。
とおいその音ねをきくときに、
聽著遠方鐘聲,
凍こおったこころはとけました、
冰冷的心頓時融化,
みんな泪なみだになりました。
全都化成了淚水。
※以上日文詩摘自 《林檎畑》 (金子みすゞ記念館),中譯摘自正津勉著、劉惠禎譯《詩人之愛》(麥田,2005)。
這是一首悲戀之詩,作者金子みすゞ與從小過繼與他人、不知血緣關係的弟弟相戀(韓劇情節的現實版),悲劇的宿命讓兩人的愛情變成不能抵達終點的旅程。《詩人之愛》的作者正津勉這樣解讀:
「沒有人知道的雪國」的「蘋果園」獨自採蘋果的是姐姐,而「雪橇上的旅人」是弟弟。「花」是詩,「鐘聲」則是姐姐對弟弟的回應。(頁165)
昭和五年(1930 年),童謠詩人金子みすゞ服安眠藥自殺,得年 26 歲。
延伸閱讀>>
1. 金子みすゞの世界(內有詩作及插圖)
2. 林檎畑(在 Youtube 上的合唱曲,很好聽)
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